結婚式にはトータルいくらかかる?

憧れや理想をたくさん詰め込んだ結婚式は、費用も高額になりがちです。
一生に一度きりの特別な日なので、できる限り希望を叶えたいですよね。
とはいえ、予算には限りがあり、際限なくお金をかけることが難しい方も多いはず。
まずは、先輩カップルたちが結婚式にどのくらい費用をかけているのか、気になる結婚式費用総額の相場を見てみましょう。
費用総額の相場は約304万円!
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、挙式や披露宴・ウエディングパーティーにかかった費用の総額は、地域差があるものの全国平均で303.8万円。
招待客人数の全国平均は43.2人なので、単純計算すると招待客一人あたり約7万円の費用がかかります。
当然ながら、招待客が多ければその分だけ総額も平均より高くなるので、どのくらいの人数を招待したいかふたりでしっかりと話し合っておきましょう。
また、結婚式の費用は前払いが基本なので、まとまったお金を前もって準備しておく必要があります。
結婚式費用の内訳とは?

結婚式には多額の費用がかかるため、予算計画をしっかりと立てる必要があることは広く知られています。
しかし、一体何にどのくらいの費用がかかるのかまで把握している方は少ないかもしれません。
ここからは、結婚式費用のおおよその内訳とそれぞれの平均額を併せてご紹介します。
挙式・披露宴
- 挙式料 35.1万円
- 料理や飲み物 87.5万円
- 招待客へのギフト(引出物・引菓子) 22.4万円
- 会場装花 18.3万円
挙式には、大きく分けてキリスト教式・神前式・人前式の3種類のスタイルがあります。
人前式は挙式場所や演出などに決まりがないため費用相場に幅がありますが、比較的ほかの挙式スタイルよりも費用を抑えられる場合が多いです。
また、料理は質やボリュームがイマイチだと招待客に悪い印象を与えてしまう傾向にあります。
そのため、ランクの高いコースを選んだり、デザートビュッフェにして満足度を上げたりするカップルも多いようです。
ほかにも、席札・席次表・プロフィールブックといったテーブルを飾るペーパーアイテム、招待客に手渡しするプチギフト、両家の親に渡すギフト代などの費用もかかります。
新郎新婦衣装・美容
- 新婦衣装 47.8万円
- 新郎衣装 16.5万円
- ブーケ 4.7万円
- ブライダルエステ 9.4万円
結婚式では、平均して2着の衣装を着る新婦が多いようです。
それぞれの衣装の平均額は以下の通り。
- ウエディングドレス 28.0万円
- カラードレス 25.5万円
- 白無垢 19.8万円
- 色打掛 27.7万円
新婦の婚礼衣装は、結婚式の目玉でもあるのでこだわりたいですよね。
ウエディングドレスにはお金をかける方も多く、購入・レンタルにかかわらず相場を大きく上回る50万円以上の高価なウエディングドレスを選ぶ方も。
衣装以外にもウエディングシューズやアクセサリーなどの費用もかかりますので、ひとつひとつにこだわりすぎると予算が一気に跳ね上がる部分でもあります。
撮影
- スナップ写真撮影料 21.2万円
- ビデオ撮影料 20.4万円
- 別撮り スタジオ撮影 18.3万円
- 別撮り ロケーション撮影 20.4万円
結婚式は皆に祝福され、ふたりが一番輝ける日です。
そんな結婚式の様子は、どの瞬間も逃さずカメラに収めたいですよね。
挙式・披露宴中の撮影はプロのカメラマンに依頼する方がほとんどですが、高品質な写真やビデオ撮影にはやはり高額な費用がかかります。
また、前撮りや後撮りなど結婚式当日以外に記念撮影をするカップルも多いです。
人気のロケーション撮影では平均で20万円近くの追加費用が発生します。
ご祝儀・援助金の相場は?

結婚式の予算に限りがあるふたりにとって、招待客からいただくご祝儀や親・親族からの援助はとてもありがたいですよね。
そのご祝儀や援助金がそれぞれどのくらいいただけるのか、一般的な相場をご紹介します。
ご祝儀
ご祝儀は、招待客から結婚式当日にいただくものです。
ご祝儀の平均総額は、180.4万円。
一人あたりのご祝儀の額は、新郎新婦との関係性によって異なりますが、一般的なご祝儀の額は以下の通りです。
- 親族:3~10万円
- 友人や職場の同僚:3万円
- 職場の上司:3~5万円
- 恩師:3~5万円
新郎新婦と深いお付き合いがある方や新郎新婦より年齢や地位が上の方は、相場より多くご祝儀を包んでくださる場合もあります。
ご祝儀は相手からのお祝いの気持ちですので、ありがたくいただきましょう。
親や親族からの援助
高額な費用がかかる結婚式では、親や親族から金銭面でサポートをしてもらえる場合も多いようです。
約7割を超えるカップルが親・親族からの援助を受け取っており、援助の平均額は162.7万円となっています。
親からもらえる援助の額や援助を受け取るタイミングは、あらかじめ確認しておくのがおすすめです。
自己負担額を確認した上で予算を決めよう

結婚式にかかる費用総額の相場やご祝儀・援助金を把握できれば、おおまかな自己負担額がわかります。
自己負担額の計算方法
結婚式にかかる費用の総額から、ご祝儀と親・親族からの援助を引いた金額が自己負担額です。
結婚式費用総額ー(ご祝儀+親・親族からの援助)=自己負担額
結婚式費用の支払い期日までにいくら手元にお金があればいいかの目安になるため、一度計算してみるといいでしょう。
一般的に、招待客の人数が多いほどご祝儀の額が増えるので、自己負担額は少なくなります。
ただし、ご祝儀目当てで招待客を増やし過ぎるのは避けましょう。
費用の分担方法は?
結婚式費用の分担については、多くのカップルが両家での折半を選択しているようです。
両家折半であれば支払う金額が分かりやすく、お互い同じ金額を負担するので相手に引け目を感じることもありません。
ただし、新郎と新婦で招待客の人数や衣装代などに大きな差がある場合には、どちらかが損だと思ってしまうことも。
後々のトラブルを避けるためには、自分たちに両家折半が適しているのか、メリット・デメリットをふまえて考えてみることが大切です。
また、新郎側の家柄や住んでいる地域によっては、昔からの風習で新郎側が多く支払うこともあるようです。
逆に、高額なウエディングドレスを選んだり、新婦にこだわりや要望が多い場合は、新婦側が多く支払う場合もあります。
予算内で見積もりを作成してもらおう
結婚式の見積もりは、内容にこだわればこだわるほど高額になっていきます。
自己負担額がいくらになるのか事前に計算しておき、自分たちがここまでなら負担できるという金額をふたりで話し合って決めておきましょう。
その予算内で見積もりを作成してもらった方がスムーズですし、金額が膨れ上がるのを防ぐことができます。
ただし、実際のところ2回目以降の見積額は、増額になるカップルがほとんどです。
どうしても妥協できない、こだわりたい部分が多くなった場合は、状況や必要に応じて予算の見直しを行ってもいいかもしれません。
予算が高くなりすぎても、低くなりすぎても、新郎新婦のどちらかが不満を抱く可能性があります。
ふたりが納得した予算で、結婚式を挙げることが大切です。
結婚式費用を抑えるにはどうしたらいい?

ご祝儀や親・親族からの援助があるとはいえ、ふたりで折半したとしても自己負担額は決して安くはありません。
そこで結婚式の費用を安く抑えるポイントを4つご紹介します。
日柄やシーズン、時間帯にこだわらない
結婚式といえば日柄の良いとされる大安が人気ですが、仏滅でも挙げられないというわけでは決してありません。
休日よりも平日、春・秋よりも夏・冬、昼間より夜の方が結婚式を挙げるカップルが少ないため、こだわりのない場合は、結婚式が少ないシーズン等を選ぶと費用を抑えることができるでしょう。
日柄に関しては親世代に強いこだわりを持つ方も多いので、両家の親とも相談してから最終決定してくださいね。
さまざまな割引プランを使えば、相場よりお得に結婚式を挙げることは可能ですので、それぞれの式場で確認しましょう。
持ち込み料がかからないアイテムを持ち込む
ペーパーアイテムやウエルカムスペースに置く小物などは、持ち込み料がかからない場合がほとんど。
ただし、式場によっては持ち込み料がかかる場合もあるので、持ち込み料がかからないものを事前に確認しておくのがポイントです。
ふたりのプロフィールブックや席次表などのペーパーアイテム、ブーケやブーケトニアといった衣装小物は、業者に頼らず自分たちで手作りするのもおすすめ。
業者に頼む場合、クオリティは高いもののどうしても費用が高額になります。
少しでも費用を節約したい方は、手作りして持ち込むことで大幅に費用が抑えられますよ。
手作りの小物を使用した結婚式は、既製品を使う式とはまた異なり、とてもあたたかみのある雰囲気になります。
ふたりで協力して作れば、良い思い出にもなりますね。
オプションの演出を追加しない
式場ではさまざまな演出をオプションでつけることができますが、演出を追加しすぎるとその分予算が必要になってしまいます。
高額な費用をかけなくても、工夫やアイデア次第で盛り上がる演出にすることは可能です。
思い出に残る楽しい演出を考えてみてくださいね。
ウエディングドレスにこだわりすぎない
ウエディングドレスにこだわりが強くない方は、高級有名ブランドのドレスを避けたり、装飾の少ないシンプルなドレスを選んだりすることで予算を抑えることができますよ。
ドレスショップを訪問する前にだいたいの相場を知り、予算をあらかじめ決めておくことで、予算をオーバーする衣装は最初から試着しない、選択肢に入れないということもできます。
レンタルにこだわらず、購入した方が予算を抑えられる場合もありますので、一度検討してみてくださいね。
まとめ

予算はあらかじめふたりでしっかりと話し合い、結婚式費用の相場や自己負担額がどのくらいかを確認して決めておくようにしましょう。
式場で見積もりを作成してもらうときに、予算に見合った内容のものを作成してもらえるので話がスムーズに進みます。
悔いの残らないように、結婚式でこだわりたい部分と妥協してもいい部分のバランスを上手く取りながら、予算内で素敵な結婚式を挙げられるといいですね。
「平均額」データ出典:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」