Wedding couple with confetti
結婚準備最終更新日:2025年2月28日

仏前結婚式とは?神前式との違いや服装、挙式費用など基本を解説

仏前結婚式とは、日本で古くから行われている伝統的な挙式スタイルのひとつです。仏教の教えに基づいており、浄土真宗や真言宗などの宗派によって若干の違いがあります。仏前結婚式はどのような流れで行われるのか、挙式費用はどのくらいかかるのか、服装は決まっているのかなど基本的な点を解説します。

仏前結婚式と似た挙式スタイルである神前式との違いもご紹介。自分たちに合った挙式スタイルを見つけてください。理想の結婚式を叶えるのにぴったりな無料サービスもご紹介します。

目次

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仏前結婚式とはどんな結婚式スタイル?神前式との違いも解説

和装の新郎新婦

仏前結婚式とは、お寺の本堂で挙げる結婚式です。基本的にはご先祖様のお墓のあるお寺やゆかりのあるお寺を選ぶのが基本ですが、最近では結婚式場やホテルでも挙式できます。仏前結婚式は仏教の教えをもとにしており、新郎新婦のどちらかが信仰しているケースが多いです。

神前式との大きな違いが挙式会場と結婚を報告する相手です。仏前結婚式はお寺で仏様やご先祖様に結婚や感謝の気持ちを報告するのに対して、神前式では、神社で八百万の神に対して結婚と両家のご加護を願います。

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仏前結婚式を選ぶメリットやデメリットとは?

プランナーに相談するカップル

仏前結婚式を選ぶ最大のメリットは、伝統的な和の雰囲気で挙式できることです。仏教の「因縁」という教えに基づき、ご先祖様や家族、親族に感謝の気持ちを持ちながら結婚式を挙げられます。また、参拝客に祝福してもらえたり、費用を抑えやすかったりすることもメリットのひとつです。

一方で、仏前結婚式ができる会場が見つかりにくかったり、両家の宗派によっては挙式できなかったりするデメリットもあります。仏前結婚式について詳しく知りたい方は、ピアリーのフリープランナーに相談するのがおすすめです!

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宗派による仏前結婚式の違いとは

和風リングピロー

仏前結婚式は、仏教を信仰していることが条件です。しかし、宗派によって結婚式の流れや誓いの内容、指輪交換の有無など異なる点があります。仏教の宗派である浄土真宗、曹洞宗、日蓮宗を信仰している場合の結婚式の特徴を解説します。同じ宗派でもお寺や地域によって特徴が異なることもあるので注意が必要です。

浄土真宗の仏前結婚式

浄土真宗では、阿弥陀如来(あみだにょらい)の前で夫婦として楽しいときも苦しいときもともに歩んでいくことを誓います。基本的に指輪交換はありません。しかし、会場によっては新郎新婦の希望で結婚式の流れの中に入れ込むことも可能です。

浄土真宗には迷信を排除する教えがあり、大安吉日や仏滅といった六曜を気にすることなく仏前結婚式ができます。そのため、日程調整がしやすかったり、会場費用が安い日を選べたりします。

曹洞宗の仏前結婚式

仏前結婚式では、仏様に結婚の報告をしますが、曹洞宗のご本尊には厳格な決まりがありません。一般的には「釈迦如来(しゃかにょらい)」が祭られているとされていますが、観世音菩薩や地蔵菩薩が祭られているお寺もあります。そのため、結婚を報告する仏様はお寺によって異なります。

また、曹洞宗の教えの根幹とされているのが座禅です。仏前結婚式ならではの流れとして、座禅を組み込んでみるのもおすすめ。座禅で心を整えて気持ち新たに夫婦生活の一歩を踏み出せます。対応できるかどうかは、お寺によって異なります。

日蓮宗の仏前結婚式

日蓮宗の結婚式では、お寺の御宝前で御本尊に対して末永く契りを交わす誓いを行います。日蓮宗の宗祖である日蓮聖人の遺文である兄弟抄(きょうだいしょう)から「今二人の人々は一人も欠けなば成ずべからず。」を新郎新婦や参列者で拝読することが特徴のひとつです。

この一文には「どちらか一人でも欠けたら大事は成し遂げられない」という意味が込められています。結婚式にぴったりな一文が新郎新婦の新たな生活を後押しするでしょう。

仏前結婚式を挙げるために挙式費用やお布施はどのくらい必要?

お金と電卓

仏前結婚式では挙式費用として、お寺の使用料や衣装代、着付け代などがかかります。お寺によって会場の費用は異なりますが、約20万円が相場です。この中には衣装や着付け代などは基本的に含まれていません。

衣装はレンタルするケースが多く、新婦の白無垢は約20万円、色打掛は約30万円が相場です。新郎の紋服は約10万円でレンタルできます。さらに、着付け料が約3万円~5万円必要です。これらをトータルすると、挙式費用として約60万円がかかります。なお、お寺に支払うお金のことをお布施と呼ぶため、仏前結婚式であれば会場の使用料をお布施として支払います。

一般的な仏前結婚式の式次第(流れ)を解説

誓杯

仏前結婚式は、会場となるお寺や宗派によって多少異なる部分はありますが、基本的な流れに沿って行われます。挙式自体は30分~40分程度で終わりますが、着付けやヘアメイクに1時間ほど、リハーサルを含めるとトータルで2時間~3時間ほどかかるケースが多いです。まずは基本的な流れを把握しておきましょう。

1. 入堂

仏前結婚式では、最初に新郎新婦の両親や親族が入堂して着席します。その後に新郎新婦の仲介役を務める媒酌人に導かれる形で新郎新婦が入堂。最後に仏前結婚式を執り行う僧侶が入堂して式が始まります。

2. 敬白文朗読(けいびゃくもんろうどく)

僧侶が焼香することから始まります。焼香した後に仏様とご先祖様に向けて結婚を報告するための敬白文を朗読。その間、新郎新婦は焼香台の前に立ち頭を垂れて、参列者は起立して敬白文の朗読を聞きます。

3. 念珠授与(ねんじゅじゅよ)

仏前結婚式の大きな特徴のひとつが念珠授与です。僧侶が新郎に白い房の数珠を、新婦に赤い房の数珠を授与します。受け取ったら左手の親指以外の四指に掛けて親指で抑えるように持ちましょう。念珠は仏前結婚式が終わるまで持っておきます。

4. 指輪の交換

仏前結婚式では、念珠授与が指輪の交換にあたる儀式です。しかし、最近では仏前結婚式でも指輪の交換を儀式のひとつとして取り入れることが多くなっています。指輪の交換をするタイミングは念珠授与の後が一般的です。僧侶から結婚指輪を受け取り、新郎から新婦へ、次に新婦から新郎へ指輪をはめます。

5. 司婚の儀(しこんのぎ)

司婚の儀では、僧侶が新郎新婦に対して結婚の誓いを問います。新郎新婦が「誓います」と答えた後に、誓いの言葉である誓詞(せいし)をご本尊に向かって読み上げます。誓詞の読み上げによって結婚が成立し、僧侶が参列者に結婚の報告をするまでが司婚の儀です。

6. 焼香(しょうこう)

焼香も仏前結婚式ならではの儀式です。司婚の儀が終わったら新郎新婦の順番で焼香をあげます。焼香は左手に念珠をかけたまま右手で行い、二人そろって合掌します。新郎新婦の次に両親や親族も焼香をあげます。

7. 誓杯(せいはい)

誓杯は、新郎新婦が交互にお神酒(おみき)を飲むことで、夫婦の契りを結ぶ儀式です。神社で行う結婚式スタイルである神前式の三三九度(さんさんくど)にあたります。大中小と3つの杯が用意され、以下の順番で合計9回飲み交わします。

  • 小杯:新婦→新郎→新婦
  • 中杯:新郎→新婦→新郎
  • 大杯:新婦→新郎→新婦

8. 親族固めの杯

新郎新婦での誓杯が終わったら両親や親族など参列者が全員起立し、配られたお神酒を3回に分けて飲み干します。両家が親族になる重要な儀式のひとつです。飲み終わったら全員で合掌します。

9. 法話

僧侶から新郎新婦に向けての結婚のお祝いの言葉と、仏教の教えを伝える法話を聴きます。法話と聞くと難しそうなイメージを抱くかもしれませんが、仏教の教えを分かりやすく話してくれるため、心を落ち着かせてしっかり耳を傾けましょう。

10. 退堂

最後に全員で起立し合掌してから退堂します。入堂とは反対で退堂の順番は僧侶、新郎新婦、媒酌人、両親、親族が一般的です。宗派によって退堂の順番が異なることもあります。

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仏前結婚式での服装に決まりはある?新郎新婦と参列者に分けて解説

集合写真撮影

仏前結婚式では、新郎新婦と参列者ともに和装にしなければならないという決まりはありません。しかし、新郎新婦は格式のある和装を選ぶことが一般的です。もし迷ったときは、両家で話し合いながら決めると良いでしょう。参列者は和装と洋装どちらでも問題ありません。

新郎の服装|黒五つ紋付き羽織袴を選ぶのが基本

新郎の服装は、黒五つ紋付き羽織袴という最も格式の高い和装が基本です。この服装では、両胸と両袖と背中に5つの染め抜き紋が入っている黒羽織の下に、同じく黒の長着を着用します。長着の下は白い長襦袢(ながじゅばん)と呼ばれる和服の下着を選びましょう。足元は白足袋と草履をあわせます。

もし家紋の入った紋付き袴を用意したいのであれば購入するか、レンタルでも張付紋(はりつけもん)といって家紋をプリントシールで入れることも可能です。こだわりがなければ、レンタルする際に通紋(つうもん)が入っているかを確認しましょう。

新婦の服装|和装の白無垢が一般的

新婦の服装は、白無垢が一般的で最も格式の高い服装です。白無垢は、最も外側に着る打掛やその下に着る掛下、小物などを白で統一。髪型は文金高島田(ぶんきんたかしまだ)と呼ばれる髪型を選び、白い袋状の被り物である綿帽子を着用します。

一方で、鮮やかな色彩と豪華な刺繍や模様が特徴的な色打掛を選んでも問題ありません。白無垢も色打掛も格式の高い服装です。新郎新婦の好みや両家の話し合いで衣装を決めましょう。

参列者の服装|和装でも洋装でも問題なし

仏前結婚式だからといって参列者も新郎新婦にあわせて和装にする必要はありません。普通の結婚式と同じように、場にふさわしい服装を意識し、派手すぎたりカジュアルすぎたりすることは避けましょう。

もし和装で参列したいのであれば、男性は色紋付や色無地の着物を選ぶのが一般的です。女性は、黒留袖を着られるのは既婚者のみ、振袖を着られるのは未婚者のみということがマナーとなっています。色留袖や訪問着は既婚や未婚を問わず着用して問題ありません。

仏前結婚式に参列するなら数珠の持参は必須

数珠

仏前結婚式に参列する場合、招待状に記載の有無を問わず数珠の持参は必須です。結婚式で行う焼香は、左手に念珠をかけたまま右手で行うことが正式な作法だとされています。

数珠は仏教の宗派によって形が異なるため、持っていく際は宗派を問わずに使用できる略式数珠を選ぶのがおすすめです。略式数珠には男性用と女性用があり、仏具専門店や紳士服店などさまざまな場所で販売されています。2,000円程度で購入できるので、自分の手の大きさに合ったものを選びましょう。

【Q&A】仏前結婚式に関してよくある疑問

悩むカップル

あまりなじみのない仏前結婚式をするにあたって、どういった点に配慮したら良いのか、宗教的に注意すべきポイントがあるのかなどよくある疑問に回答します。挙式会場や招待の方法、ご祝儀など気になることを解決して仏前結婚式の準備を進めていきましょう。

Q. 仏前結婚式はお寺以外でも挙式できる?

A. 仏前結婚式は基本的にお寺で挙式するケースが多いですが、自宅や結婚式場に僧侶を招いて行うことも可能です。仏前結婚式と披露宴の両方に対応している結婚式場やホテルを選ぶことで、参列者の移動の負担を減らせます。

なお、なじみのあるお寺や希望するお寺が必ずしも結婚式を行っているとは限りません。お寺によって結婚式の対応は異なるため、希望する会場があるときは問い合わせてみましょう。

Q. 参列者に友人を招待できる?

A. 仏前結婚式や神前式といった挙式スタイルは、新郎新婦の家族や親族を招待するのが基本とされています。最近では、友人の参列を認めているお寺も増えてきていますが、親族のための控室しかなかったり、会場の広さの関係で多くの友人を招待できなかったりするので注意が必要です。

友人を招待したい場合は、招待可能な人数や控室の有無など会場に確認してから準備を進めましょう。

Q. 仏教を信仰していないと挙式できない?

A. 基本的に新郎新婦が仏教を信仰していることが条件ですが、最近は信仰していなくても仏前結婚式を執り行えるお寺が増えてきています。結婚式をご縁に、仏教に触れていただきたいという思いから宗派を限定していないお寺も。すべてのお寺で仏前結婚式ができるわけではないので、事前に確認することが必要です。

Q. 招待状を送る際に注意点はある?

A. 結婚式の招待状には、参列者に「当日は数珠の持参をお願いします」と明記することを忘れないようにしましょう。宗派によっては「数珠」のことを「念珠」と呼ぶこともあります。参列者には「挙式から参列するゲスト」と「披露宴のみ参列するゲスト」が存在するため、来てほしい時間と場所、式の間は基本的に正座で過ごすことが多い旨を事前に細かく伝えておくことが重要です。

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Q. ご祝儀を受け渡しするタイミングはある?

A. 友人や職場の同僚、上司などが結婚式当日にご祝儀を渡すタイミングは、挙式後に移動した披露宴会場の受付で渡すのが一般的です。親族がご祝儀を贈る場合、結婚式当日より前の大安や友引などお日柄の良い日に直接新郎新婦に手渡しするのが丁寧とされています。遠方の方や予定があわない方は、結婚式当日に持参して披露宴が始まる前の受付で渡しても良いでしょう。

和風の仏前結婚式で一生の記念に残る挙式をしよう

日本の伝統的な和の挙式スタイルである仏前結婚式は両家のつながりを大切にするといった魅力がいっぱい詰まっています。宗派によって若干の違いがありますが、仏前結婚式の流れやかかる費用、当日の服装についても事前に確認することが大切です。困ったときはピアリーのフリープランナーに相談しながら、新郎新婦の理想が叶う一生の記念に残る結婚式を挙げましょう!

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